今や起業については珍しいことでもありません。一旦、社内でイントレプレナーを経て、起業を行う、さらには大学、高校を卒業とともに起業するということもある状況です。
こうした中、起業を行うにあたり、どのようなことが本当に重要で必要なのかきちんと見極めたうえでスタートしなければなりません。まずは基本に立ち返ってスタートしなければ、実態が伴わず、結局失敗してしまうことになりかねないからです。ということでいくつかに分けて、その基本をご紹介していきたいと思います。
大義はあるのか？をつきつめる
起業を行うにあたって、まずは自らの適性を考えてみましょう。起業家として自分自身が向いているのかどうか、これが大きなポイントです。実際には自己分析だけではなく、客観的に評価してもらってもよいかもしれません。まず、起業家に向いているかどうかのポイントとして一つ目。自分自身に「志があるかどうか？」です。正直なところ、いかに斬新なビジネスモデルを持っていたとしても志がないところには成功はないといってもよいでしょう。
実際に手掛けていなければわからないものの、中身がなければ成功は難しいといえるでしょう。それだけになぜ、このビジネスを行うのか、どこに大義があるのか？というところをどこまでも自問自答していかねばなりません。それは、もちろん、客観的にも問い詰めてもらう、それくらいの思いがなければ無理でしょう。「なぜ？なぜ？」究極までここを突き詰めてこそ、起業そしてビジネスの大義がみえてくるのだと過去の事例からも実証されています。
ヒューマンコミュニケーション
次のポイントです。それは一人ではなく、周囲をまきこめているかどうか？です。いかに優れたビジネスモデルであっても自分一人ではなかなかうまくいくものでもありません。実際に経理や人事、さらには営業など起業を行うからには最初は一人でこなすことが当たり前かもしれませんが、アドバイスしてくれる周囲の人脈があるか？さらには、助けれくれる取引先などはあるか？。実質、どんなビジネスであってもヒューマンコミュニケーションなしでは成立しないのはいうまでもありません。
極端な事例かもしれませんが、今のオンラインコミュニケーションがメインになって個人の効率は上がったとしても、組織としてみたときはどうか？どうしても組織として動く仕事についてはなかなか稼働が上がらないのが実態です。これを鑑みた際、起業をするにしても自分自身のファンをどう作ることが可能かが大きな命題になってくるのではないかと思います。最終的にはやはり「人」です。
ビジネスにおける「情報」の大切さ
ビジネスを展開するには「人」「モノ」「金」とよくいわれます。しかし、今はそこに「情報」という大きな要素が加わってくたといえるでしょう。これだけ多くの情報が氾濫している中ですから、ちょっとした目新しいもの、ちょっとした優れた提案などありふれている可能性もかなり高いのが実態です。だからこそ、様々な情報を収集しながら、ビジネスモデル、ビジネスを検討するにあたり、「情報の中身をいかに精査していくのか？どんな情報を得ることが必要なのか」をきちんとスキルとしてあげていかねばなりません。
起業家として、さまざなな情報に振り回されることなく、いかにして自分なりの咀嚼、または活用方法を見出すことができるのか。これをまずは考えていく必要があるのです。
こうした過程を経てこそ、起業家として成功への道を歩むことが可能だと思います。「人」「モノ」「金」そして「情報」これをすべて兼ね備えることの重要性をこれからはさらに認識すべきです。
ビジネスを展開する前の準備
ビジネスを展開するにあたり、まずは自分自身の検討しているモデルに対して、「大義があるのかどうか？」これを突き詰めても足らないくらい自問自答、さらには周囲から攻められても回答できるくらいの思いを持つことが必要です。
そして、自分自身には仲間がいるのかどうか、これも非常に重要なポイントです。ヒューマンコミュニケーションが長けている人間でなければなかなかビジネスは成功しないといえるからです。そして、これからは「情報」です。
もちろん起業準備のひとつである会社設立にあたっても会社法をしっかりと理解しておくことが必要です。自分の行なうビジネスは当たり前ですがちゃんと理解していても、会社設立に関しての法律などを理解していなかったために余計なトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
あふれかえる情報をいかに活用していくのか、この能力がこれまで以上に重要になってくることは間違いありません。以上のようなことを踏まえて、自分自身が起業すべきかどうか？検討を行ったうえで決断を行うべし。というところです。実際にこれがきちんと整理できないようではなかなか厳しいといえるでしょう。
