毛穴が2倍に広がる!?暑い季節に毛穴が開くのは「毛穴熱風」の仕業だった!

スキンケア

最近ニュースやワイドショーでよく耳にする「毛穴熱風」って何の事だか知っていますか?

暑い季節になると「毛穴が開く」感覚を覚えますが、実は毛穴が開くほどの熱風が吹くという現象を、気象協会では「毛穴熱風」という正式名称で呼ばれているのです。

暦の上では夏が終わっても残暑が厳しい季節はしばらく続くので、毛穴を目立たせないようにするためにも日頃のスキンケアできちんと「毛穴熱風」に負けないような対策をしましょう。

そもそも毛穴熱風とは?

暑い季節になると常に熱風に毛穴がさらされているような状態になり、本来ならばふっくらしている肌の弾力がなくなり、毛穴が大きく開いてしまいます。特に山や海から吹き込む風は27°~30°にも及びますが、熱風が肌にあたることで毛穴が開きやすくなるということが日本気象協会と化粧品メーカー「POLA」の共同研究で判明し、このような熱風が「毛穴熱風」と名付けられました。

通常なら頬の毛穴は70センチくらいまで近づかないと相手には見えませんが、毛穴熱風に30分あたることで毛穴は約2倍にまで広がり、92センチ離れたところからも確認できるようになってしまうそうです。一般的なテーブルの幅は約80センチなので、デートの時に彼氏に毛穴を見られてしまう可能性もあるということになりますよね。

毛穴熱風の種類

毛穴熱風には、山から吹く風と海から吹く風の2種類が存在します。

山の毛穴熱風

湿った空気が山を越える時に、雨や雲に変化して水分を減らした状態で乾いた空気になって山を下りるという現象を「フェーン現象」と言いますが、これが「山の毛穴熱風」の正体です。風上の地域は気温が上昇しますが、特に風上に高い山脈がある地域は気温が上がりやすいと言えます。

海の毛穴熱風

夏になると日本アルプスや富士山を中心に局地的な低気圧が発生しますが、そこに向かって吹き込む熱気を帯びた風が「海の毛穴熱風」です。海からの南寄りの強い風が吹く地域は海の毛穴熱風に気を付ける必要があるでしょう。

日本で一番毛穴熱風の影響を受けやすい県は?

47都道府県の中で、海と山の両方から毛穴熱風が一番吹き込みやすいのは「静岡県」です。特に富士山のふもとの地域には、2つの暖かい風が富士山に向かって吹き、低気圧が集まるという現象が起こるので、しっかりと毛穴対策を行わないといけません。ちなみに富士山は静岡県と山梨県をまたいでいますが、海のない山梨県は毛穴熱風が吹くことは少なく、日本全国の中でも41位となっています。

海や山がない都会でも毛穴熱風は拭いている!?

実は都会のビル風も、気温30°以上、風速2.8m以上になると、山や海からの毛穴熱風と同じく毛穴を開かせる威力があります。

絶対に毛穴が開くのを阻止したい!という方は、猛暑日の昼間は外を歩かない方が良いかもしれませんね。

なぜ熱風によって毛穴が広がるのか?

熱風にあたると肌の表面が乾燥してしまい、それによってキメが乱れてきます。キメが乱れると毛穴にも乱れが生じますが、特にキメが交差する辺りの毛穴は、乱れた毛穴に引っ張られてしまうのでかなり拡大されてしまうんですね。

毛穴熱風に負けない毛穴対策①:とにかく保湿!

夏はただでさえ汗をかいてベタベタするので、スキンケアは化粧水だけで終了!という人もいるようですが、毛穴熱風にさらされた肌には十分な保湿が必要になるので、美容液や乳液、クリームなどを省くのはオススメできません。また夏は1日中日焼け止めを塗って紫外線から肌を守っていますが、日焼け止めクリームには肌を乾燥させる成分が含まれているタイプもあるので、1日の始めと終わりに保湿することで肌を守ってあげましょう。

肌が乾燥することで毛穴熱風によって開いた毛穴がさらに広がってしまうので、化粧水の保湿成分を肌に閉じ込めるためにも乳液はマストと言えます。

毛穴熱風に負けない毛穴対策②:メイク直しにも乳液を活用する!

暑い季節はメイクがヨレてしまいがちなので化粧直しをする機会も増えますが、崩れたメイクの上から化粧直しをするのではなく乳液で保湿してから行うのがオススメですよ。乳液には水分と油分の両方が含まれているので、水分で保湿を行い、油分でクレンジングと保湿を行うことができます。

まずは毛穴の中に入り込んでしまったファンデーションをパフで拭き取り、乳液をつけて一旦保湿します。その後肌を軽く引っ張りながら色んな方向からファンデーションを滑らせるように塗れば、ついつい毛穴を隠そうとして厚塗りになってしまうのを防ぐこともできますよ。

毛穴熱風に負けない毛穴対策③:顔を冷やさないようにする!

暑い時は思わずペットボトルを肌に当てたり、氷で冷やしたりして少しでも熱を取ろうとしてしまいがちですが、実はメイクをしている肌の上から冷やすのはNG行為と言えます。

毛穴の開きを少しでも和らげようとして冷やす場合もありますが、メイクをした肌を冷やすことによって、毛穴に入ったファンデーションが固まってしまい、余計に毛穴が広がって目立つようになってしまいます。

さらにクレンジングでも落としにくくなってしまい、くすみなどの肌トラブルを引き起こす可能性もあるので、スッピンの時は良いですがメイクをしている時には顔を冷やさないようにしてくださいね。

毛穴が目立たなくなるメイクテクニック

暑い日のデート前などは毛穴ケアにも余念がないですが、毛穴を目立たせないようにするにはリキッドファンデーションを塗る時にパフを色んな方向に動かすのがコツになります。いつもの癖で一定方向だけに動かしているパフを、上から下、下から上、右から左、左から右へと動かして、毛穴の奥に薄いファンデーションの膜を張れば上手くカバーできますよ。

毛穴熱風の対策ポイントは日々の保湿を怠らないこと!

毛穴熱風が直撃すれば、毛穴が開くのはもちろん肌の老化にもつながるので、特にスキンケアには気を付ける必要があると言えます。ベタベタするからと言って化粧水だけで済ませてしまうと、余計に乾燥して毛穴が広がってしまうので、必ず乳液などで保湿をすることを忘れないようにしましょう。

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